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中日事情あれこれ

中国の大型連休


 このコーナーでは、中国事情やトピックスをご紹介したいと思います。

 まず第1回目は中国の大型連休についてお話することにします。 中国は日本のように祭日がほとんどないと言って差し支えないでしょう。とは言え、今まで年に3回ほど1週間程度の長期休暇があります。5月1日のメーデーから始まるゴールデンウィーク(中国語では「黄金周」)、10月1日国慶節から1週間程度(2009年10月から一応1週間連休から3日間連休+前後週の土日に変わりましたが、中国人の国慶節連休意識は変わっていません)、そして旧正月(中国語では「春節」と言われ、旧暦によって定められますので毎年時期は異なります)が三大長期休暇となります。この長期休暇の際には、中国国民が一斉に大陸内を大移動し、大変賑やかになります。 

 ただこうした長期休暇を1週間取った後の土・日はその代わりに出勤することが多いようで(大学等の教育機関も同様に土・日も授業を行うことがあります)、こうした慣習に馴染みのない日本人には少し不思議な感じがするのではないでしょうか(日本の場合、GW明けの土・日が強制的に出勤になることはないですよね)。一般の中国企業や政府機関等は、今年の旧正月(春節)のお休みは2月13日から19日までとなり、20日から26日まで7日連続勤務をしていたようです。また、地方では2月11日から21日まで11日間連休を取っていた企業もあります。 中国でビジネスをする際には、このように日本とは異なるお休みを考慮に入れて、事業計画(中国視察や出張等)を立てる必要があります(特に、先ほど述べた春節の時期は毎年変わるので要注意)。長期休暇期間中に出張しても中国側はお休みですし、中国国民が大移動をしていますので、交通機関も大変込み合います(2010年2月中国旧正月の全国大移動では日本全人口の13倍の13億人延べの移動人数でした。知らずに初めて日本から行った出張者は驚いたそうです)。特に中国国内での列車や飛行機のチケットを入手するのは一苦労です。また中には中国人スタッフに配慮して、前日の午後からお休みとする企業もありますので事前に確認しておくことが大切です。

 もちろん中国に限ったことではなく、海外でビジネスをすると日本での常識は通用しませんので、些細なことにも配慮ができるようになると円滑に業務を進められるようになるのではないでしょうか。また、海外でビジネスを展開するのは難しいことも多いですが、異なる文化・思想・歴史を理解することが海外ビジネスの醍醐味だとも思いますので、一つ一つ乗り越えていきましょう。

(2010年3月 株式会社ソフテック 眞水・楊)

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